「木」は火災に弱い?木組みと自然素材の家が火事に強い3つの理由

弊社では宮大工の技術を生かした木組みの家を作っています。
そうしているとこんな声を聞くことがあります。
「木は火事に弱いんじゃないか」
木は確かに燃えます。
焚火やバーベキューなんかで燃えているイメージも強いですね。
ですが家を支えている柱はそう簡単には燃えません
意外に思われるかもしれませんが、むしろ鉄骨よりも火事での倒壊の危険は少ないのです。

木の厚みが燃えにくい状態を作っている。

家の構造を支える柱はなぜ燃えにくいのでしょうか。
キャンプファイヤーなどで使われるものと何か違うのでしょうか?
その決定的な違いは木材の厚さにあります。
一般的な木造の住宅では柱の大きさは90×90の厚みがあるのが一般的です。
この厚みがあるからこそ家の構造としてそう簡単に燃えない仕組みがあるんです。
万が一火災が起きたとき、柱に火が移ると確かに表面は燃えます。
ですが、木材には「断熱性」があるのでその表面が燃えたときに表面を炭にして中まで火が通らないようになっているのです
ですので、仮に燃えているのを見ても、そんなに簡単に燃え広がりません。
ちなみに余談ですが、薪は燃えやすいように薄めの材料をしっかり乾燥させていることで燃えやすくしています。

鉄骨は燃えないが、高温で強度が下がる。

ではそれに比べて鉄骨はどうでしょうか?
確かに木材と違って鉄骨は燃えません。
ですがそれは木材より安全ということを意味しません
なぜでしょうか?
それは鉄骨はある一定以上の温度になると強度が低下するからです。
250度になると変形し始め800度に達するとぐにゃっと曲がり、倒壊します。
ちなみに木材は450度になると発火しますが、先ほども書いたようにその表面が炭化することで中に火が通るスピードが遅く、鉄骨の材料と比べると倒壊の危険性はずっと少なくなります。
ちなみに、同じ木造でもパネルを貼り合わせて作る2×4の工法のものなど厚みのある柱を使わないものに関してはこの限りではありません。

火事での生存率を高めるには「自然素材を用いること」

火事での志望理由として多いのは「窒息死」です。
火傷ももちろん死因としてはありますが、それ以上に不完全燃焼による一酸化炭素中毒や、ビニールクロスなどの化学物質が燃えたときに出る有害物質による窒息死が多いのが現実です。
そのため万一の火事を防ぐのはもちろん大前提なのですが、火事での死亡率を下げるためには有害物質を発生させない建材を用いるのが効果的です。
具体的には土壁や漆喰、無垢のフローリングなどを使うことです。
そうすることで有害ガスの発生を抑えることが出来るので、万一火事が起きた場合でも生存率はぐっと上がります。

まとめ

  • 躯体の柱は「厚み」があるから燃えにくい。
  • 鉄骨は燃えないが高温には弱い。
  • 化学物質での「窒息死」を回避するためには自然素材を多く用いること。

木材は燃えやすそうというイメージがありますが、決してそんなことはありません。
むしろ火事に対しては鉄骨よりも強いということがご理解いただけたのではないでしょうか。
もちろん家づくりを検討されるときにはそれ以外にもたくさんの要素があります。
しっかり検討して後悔のない家づくりを出来るようにしてくださいね。

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