見た目だけじゃない?無垢の床材のデメリット

新築の家に無垢の床材は根強い人気があります。
独特の見た目もすごくいいですし、足触りが好きな方もいらっしゃいます。
ですが、それだけで選んでしまうのはお勧めしません
見た目の良しあしだけで判断してしまうと、後悔のもとになることも。
見た目だけではない無垢床のメリットと理解しておかなければいけないデメリットをご紹介します。

無垢床のメリット

見た目の良さ

やはり最初にあげられるのは見た目の良さだと思います。
合板のフローリングではどうしても出せない、木目や木の節が散らばっている様子などもすごくきれいですよね。
また経年美化と言って、床材が年月を経るごとに色味が変化していきます
素材にもよって多少変わるのですが、だんだん色味が濃くなっていき深みが出ていきます。そうやって見た目がきれいに変化していくのを楽しめることも無垢の床材のメリットです。
足触りのよさ
そして、もう一つ大きなメリットが足触りのよさです。
床材自体に調温・調湿機能があります。
そういった機能のない合板のフローリングの場合、足元がベタっとしたり、冬場に冷たかったりします。
ですが無垢の材料の場合、足触りが合板のフローリングと比べると、冬は暖かく、夏は涼しくなるため、そんな快適な環境を維持しやすくなります。

木本来の持つ香りも楽しめる。

無塗装やオイル仕上げのものの場合は無垢の材料が持つ香りも楽しむことが出来ます。
例えば樺桜の材料を用いればほんのりと桜の香りがしますし、それ以外にも木本来のもつ独特の香りがありますので、香りも検討材料の一つにあってもいいかもしれません。

アレルギー・シックハウス症候群への対策に

ホルムアルデヒドが発生する仕上げ塗料を使っていない場合はほぼ化学物質を使っていおらず、安心感があります。
また部屋の中から揮発性の化学物質のにおいなども感じにくくなります。
特に小さなお子様がいらっしゃる場合、身体に有害物質をどんどん吸収してしまうとアレルギーの原因になったり、化学物質過敏症になってしまう場合もあります。
特に化学物質過敏症になってしまうと、日常生活に大きな悪影響が出てしまいますので、要注意です。

デメリット、無垢板を使う前に理解しておくべきこと

汚れについての理解

無塗装・またはオイル仕上げで仕上げているものに関しては汚れがついてしまうことがあるので注意してください。
特に水分のあるものは放置してしまうとしみこんで落ちなくなってしまいます
例えば小さいお子様の涎や、カレーなどの食べ物での汚れなど。
またお風呂上りに濡れたまま歩き回るなどももちろん控えましょう。
ただ例えこぼしてしまっても、固めのおしぼりなどで早く拭いてしまえばそんなに目立つ汚れにはなりません
ただ、少々の水分ならともかく水分に強いわけではありません。
神経質な方で日常的にアルコール除菌などまでしっかりしないと気が済まないという方にはあまりお勧めはしづらくなってきます。

温度や湿度によって伸縮します。

無垢の床の場合、湿気や温度の変化によって床材そのものが多少伸び縮みします。
簡単に言うと、湿気が多い夏には膨らみがちになり、逆に寒い季節の場合には縮み、時には隙間が見えてしまうこともあります
それ自体が悪影響を及ぼすことはあまりありませんが、隙間大きい場合は掃除が少しだけ注意が必要だということもあります。
また冬場に石油ヒーターなどを用いると、その部分だけ大きく開くことも。
その隙間が気になるという方にはあまりお勧めはできません。

傷についての理解

無垢床の場合どのような材料を用いるかにも影響するのですが、濃いめの色遣いのものなどを用いると傷が目立つ場合があります。
また無垢の床の材料には固いものも柔らかいものもあり、特に柔らかいものだと傷がつきやすくなる傾向にあります。

施工費はどうしても高くなりがち

これは使う材料にもよるので、一概には言えないのですが全体的にやや施工費と材料費が高くなる傾向にあります。
無垢の床の場合、一枚一枚の幅が狭く、どうしても施工に手間と時間がかかってしまいます。
目安としては通常のフローリングと比べて3倍、またはそれ以上の手間がかかります。

適切な手入れをし、傷や汚れも「味」だととらえて楽しみましょう

無垢床を採用するメリットとしては

  • 見た目の良さ
  • 足触りの良さ、調温・調湿性
  • シックハウス症候群への対策

デメリットとして理解しておくべきことは

  • 汚れのつきやすさ
  • 伸縮すること
  • 傷のつきやすさ

などを理解していただければと思います。
特に家を絶対に清潔に保ちたい! 管理しやすい家がいい!
という方の場合は無垢による汚れや伸縮がストレスの原因になることもあります。
そう言ったことがないように今回の記事に書いたメリットもデメリットもしっかりと理解したうえで、床材をどうするか検討してみてはいかがでしょうか。

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