無垢の床材やフローリングを採用した場合、気になるのはメンテナンスのことだと言う人はたくさんいらっしゃいます。
ほとんどの人は合板のフローリングに慣れているため、無垢と合板のフローリングの違いを理解していないからです。
どういったときにメンテナンスが必要なのか?
やってはいけないことはなんなのか?
説明していきたいと思います。
目次
水拭きはNG! 掃除の基本は乾拭きか固く絞った雑巾で。
無垢に水拭きは絶対やってはいけません。
水分を吸収してしまうため床の反り・毛羽立ち・ひび割れなどの原因になります。
どうしても水拭きをしたい場合は固く雑巾を絞ってやりましょう。
また化学薬品などを使ったモップなども避けましょう。
水分や化学薬品などを吸収してしまうため、黒ずみや色むらなどを引き起こす原因となります。
隙間にものが入り込む場合は掃除機で
無垢の床は温度や湿度の状況で多少伸縮します。ですのでそこにできた隙間に細かいものが入り込むことがあります。
拭き掃除では対応しきれないので、基本は掃除機での掃除がおすすめです。
また入り込んでしまって掃除機では取りきれない場合は爪楊枝などを使って取り除きましょう。
ホットカーペット・石油ストーブはNG
ホットカーペットなどを用いると、接地している面の温度が上がってしまいます。
そうすると毛羽立ちや反り・ひび割れなどが発生する原因になります。
また石油ストーブもストーブの熱が直接当たるような場所で、毛羽立ち・ひび割れを起こす原因となります。
また万一灯油が溢れて床が汚れてしまうと、メンテナンスが大変なのでくれぐれも注意してください。
水や汚れがついたときには早めに拭き取る
水や油などは無垢の床にとって天敵ともいっていい存在。
放置してしまうと床の奥まで染み込んでしまい、そうなると汚れを落とすのが難しくなってしまいます。
万が一こぼしてしまったときには乾いた雑巾などですぐに処理しましょう。
雑巾に汚れがもうつかなくなるくらいまでしっかりと拭き取りましょう。
傷つけて凹ませてしまったときは蒸気や水を当てる
かたいものを落としてしまい凹んでしまったときには蒸気を当てるのが効果的です。
濡れタオルを置いてそこにアイロンなどを当てると、水分を吸収しある程度元に戻ります。
その後しっかりと乾いたら、サンドペーパーをかけて塗料を再度塗布することで元に戻すことができます。
ただし傷が大きすぎる場合などは元に戻り切らない場合もあります。
どうしてもメンテナンスしきれない場合はウレタン塗装で
これらのメンテナンスをするのが大変で難しいよと言う方もいらっしゃると思います。
そういった人の場合は、床材をウレタン塗装で仕上げるのも一つの選択肢です。そうすると床の反りや水や油に強くなるので、メンテナンスの負担は軽減します。
ただし、その一方でデメリットもあります。
無垢のもつ足触りのよさや無垢らしい味わいが軽減してしまいます。
その点をあらかじめ、理解しておきましょう。
気軽に無垢の床を楽しんで
無垢には気をつけるべきことはあるものの、お手入れの際に気をつけるべきなのは以下の通りです。
・水拭きは基本しない、やる場合は固く絞る
・隙間が空いた場合は掃除機で
・ホットカーペット・石油ストーブはNG
・水や汚れは早めに拭き取る
・傷つけてしまったときは蒸気を当てるとある程度元に戻る
・メンテナンスがしきれない場合はウレタン塗装がおすすめ。
日常で気をつけるべきことさえきちんとして入れば、無垢とはいえそこまでこまめにメンテナンスをしなければいけないわけではありません。
やってはいけないことだけキチンと押さえて入れば無垢での床ざわりのよさや経年変化を存分に楽しめるはずですよ。