「土壁から綿のようなものが出てきた」
「これってアスベストなんじゃ……?」
そうお悩みではないでしょうか。
結論からいうと、土壁にアスベストが含まれているということはありえません。
この記事では土壁にアスベストが含まれているか不安な方に、アスベストがどのようなものか詳しく説明します。
そもそもアスベストとは?
アスベストは天然にできた鉱物繊維のことで、耐熱性、耐摩擦性、耐酸、耐アルカリ性、耐久性などに優れているため、様々な部分に使われてきました。
しかし、それと同時に発がん性があることが問題です。
加工や破損した際に空気中に止まり、人体に取り込まれることがあります。
もし取り込んでしまうと30年から40年後に発症してしまうのです。
2004年10月に建材として使われることが禁止されたため、現在では使われていないものの、それ以前の住宅では使われているケースがあるため注意が必要です。
アスベストは住宅の中でどんな場所で使われているの?
アスベストが含まれているのは、以下のような場所です。
- 建築物内部の鉄骨材の耐火被覆
- 屋根裏の耐熱被覆
つまり家の中の構造の内部に隠れて存在しているということです。
これだけ見ると、「家の中の見えない部分に含まれている可能性があるの?」と不安になる人もいるかもしれません。
しかしこれらの方法は昭和55年に禁止されているため、よっぽど古い住宅にお住まいでない限り心配する必要はありません。
また建築物で注意するのは、以下の材料です。
- 外壁材のサイディング
- 屋根のスレート材
これらのものは2004年10月以前に使用されているものの場合には、アスベストが含まれている可能性があります。
土壁に関しては、アスベストが含んで作られるのは職人への影響が大きいことからまず考えられません。
その点は安心してよいでしょう。
実際にアスベストを見つけたらどうしたらよい?
「アスベストが含まれているか調べる方法はないの?」
と不安な方もいるのではないでしょうか。
アスベストが含まれているかどうかは、住宅の仕様書を確認し、使われている建材を調べることでわかります。
万が一外壁や屋根にアスベストが見つかった場合には、まずは触れないことが大切です。
アスベストが飛散する可能性があるのは、加工や破損したときのため、特にそのような状態ではないなら、触れずにおきましょう。
「でもそんな状態で住み続けるのは不安」
という場合には、リフォーム業者に依頼し、対処してもらいましょう。
アスベストは土壁に含まれていることはありません
この記事ではアスベストがどんな場所に含まれているか、どうやって見つけるのかについて説明しました。
土壁の中にはふわふわした綿のようなものが含まれていることがあり、そのことが不安に感じられる人もいます。
しかし、土壁にアスベストが含まれている可能性はほぼありえないと言ってもよいので心配することはありませんよ。