二世帯住宅は建築コストが大幅に下がり、相続税対策にもなるため、注目が集まっています。
しかし、失敗事例も多く、不安に思う人もいるでしょう。
今回は二世帯住宅を成功するためのポイントとして、子世帯が知っておきたいポイントを紹介します。
目次
二世帯住宅で気を付けたいポイント
二世帯住宅で気を付けたいポイントは以下のものがあります。
- 生活習慣の違いを考慮する
- 介護など将来起こりうる問題を検討する
- プライバシーに関する許容範囲を把握する
- 生活費の違いを把握する
- それぞれの要望を把握し、共有する
- 話し合いの時間をきちんと設ける
- 客観的な意見をプロに求める
次で詳しく解説します。
①:生活習慣の違いを考慮する
親世帯と子世帯は生活習慣が違います。
親世帯が寝ているような時間に子世帯が起きており、子どもが遊んでいることも珍しくありません。
子どもの遊ぶ音や生活音が親世帯のストレスになることもあります。
それぞれの世帯の生活習慣はどうなっているか、問題になる要素はないか考えましょう。
②:介護など将来起こりうる問題を検討する
二世帯住宅の場合、親世帯はその住宅に最期まで住むことを想定しています。
そのため、将来の介護に対する対策は欠かせません。
介護を子世帯がするのか、誰かに対応してもらうのか、事前に共有していないと、後からトラブルになる可能性があります。
親世帯の間取りにも大きく影響するため、よく確認しましょう。
③:プライバシーに関する許容範囲を把握する
プライバシーの問題が二世帯住宅ではつきものです。
玄関や住宅設備を共有すると、生活コストは下がりますが、プライバシーの確保が難しくなります。
お互いの性格を考え、それぞれプライバシーの問題をどこまで許容できるか、確認しておきましょう。
④:生活費の違いを把握する
親世帯と子世帯で、一部でも共有する場合、生活費を折半することになります。
どちらかの生活費に偏りがある場合、不公平の元になってしまう可能性も。
そのため、生活費を予め把握しておけば、適切な配分で折半しやすくなります。
⑤:それぞれの要望を把握し、共有する
親世帯と子世帯で互いの世帯に要望を持っていることも多いです。
それらは、事前に確認し共有しましょう。
特に今後の生活に影響を与えるプライバシーや介護、子どもの面倒などの要望はきちんと伝えましょう。
⑥:話し合いの時間をきちんと設ける
二世帯住宅はトラブルになりうる要素をあげるとキリがありません。
また、二世帯住宅の問題は全て親世帯と子世帯の人間関係の問題といえます。
そのトラブルを回避するためには、双方に考えていることを話し合う時間をしっかりと設けることが大切です。
⑦:客観的な意見をプロに求める
二世帯住宅について話し合いをしようと思っても、どこまで想定すればよいかわからない場合もあります。
予測していなかった問題も起こるかもしれません。
そのため、住宅施工会社など外部に客観的な意見を求めるのもおすすめです。
二世帯住宅の建築事例としてどのようなものがあるか、知っておくと、問題解決のヒントがあるかもしれません。
二世帯住宅の成功はよく話し合うこと
二世帯住宅はトラブルが多いですが、人間関係のトラブルにほぼ終始します。
そのため、お互いによく話し合い、認識のズレや問題点を共有し、解決策を考えることが大切です。
二世帯住宅で後悔しないための参考にしてください。