「自然素材の家は虫が入りやすいんじゃないか」
そうお考えではないでしょうか。
自然素材の家は、防虫処理などされていないから虫が入りがちと考える人も中にはいます。
しかし、自然素材の家だから虫が入りやすい訳ではなく、むしろ自然素材の家は適切に管理されていれば、虫などが増えにくい環境なんですよ。
この記事では自然素材の家が虫に入りにくいとされる理由や虫が入ってしまう原因について簡単に解説します。
自然素材の家は虫にとって生きづらい
自然素材の家は虫が入りやすいように思われがちですが、実は虫にとって生きづらい環境になっています。
それには以下2つの理由があります。
- 湿度が低くなるため
- 防虫効果がある素材もあるため
ではそれぞれの理由について次で解説します。
湿度が低くなるため
自然素材の家で虫が入りにくい原因は湿度が低くなるためです。
湿度は虫の生育環境に重要な役割を果たします。
土壁や無垢フローリングなどが施工されている住宅は、調湿性があるため、夏も冬も湿度が50〜60度程度と安定した状態になっています。
一般的な住宅の場合、夏は特に湿度が高い状態になりがちです。ゴキブリなどの害虫は湿気を好むため、湿度があることで、侵入しやすくなります。
しかし、自然素材の家であれば、湿度が下がりやすくなっており、虫や害虫にとって快適な空間ではないと繁殖しにくいため、ゴキブリに限らず侵入しにくい環境なんですよ。
防虫効果がある素材もあるため
自然素材の中には防虫効果がある素材もあります。
ヒノキやヒバなどの素材には、フィトンチッドという天然の虫除け成分が含まれています。
そのため、これらの成分を含むものであれば、より虫が入りにくい空間になりますよ。
ただし入らない訳ではない
「じゃあ自然素材の家なら虫は入らないの?」
そうお考えかもしれませんが、自然素材の家だから虫が入らない訳ではありません。
というのも、以下の条件を満たしてしまうと、虫が入ることがあります。
- 掃除などがされていない
- 材料に適切な処理がされていないと虫が入ることがある
特に掃除がされていない場合は、虫が生育しやすい状態になります。
そうなってしまうと、家全体に虫が繁殖する可能性があるため、そうなってしまうと、かえって虫が繁殖しやすくなってしまいます。
そうならないよう適切なメンテナンスをすることが大切です。
適切な対策をすれば自然素材の家でも虫は怖くない
この記事では自然素材の家では虫が発生しにくい理由や、発生しにくいにも関わらず発生してしまう原因について解説しました。
具体的には以下の理由がありましたね。
- 湿度が低くなるため
- 防虫効果がある素材もあるため
特に湿度が適切な空間では虫にとっては繁殖しにくくなります。
「虫がいるのが嫌だ」という方でも適切なメンテナンスをする人であれば、むしろ自然素材の家こそ快適な空間になりますよ。