「木組みの強度は強い?」
そう疑問ではありませんか?
木組みは一般的にイメージされる木造とは異なり、金物をほとんど使わずに立てる工法です。
地震が発生した場合にその衝撃を柔軟に受け流す仕組みになっているのが特徴です。
とは言え、金物を使っていないのに、地震に強いと言われても今ひとつピンとこないですよね。
そこで、今回は、木組みの家の強度が強い理由についてお伝えしたいと思います。
木組みの家の強度が高い理由とは
木組みの家の強度が強い理由には何があるのでしょうか。
具体的には、曲がっても元に戻る柔軟さがあるからです。
木組みでは、大工が手作業で、継手の部分を加工します。
近年では工場でその仕口を加工するプレカットで行われるのが一般的です。
プレカットの場合、細かい調整ができず、その継手を金物で補強する必要があります。
またボルトで補強した場合、きちんとボルトが締められていない場合、その強度が大きく低下してしまいます。
ですが木組みの場合は全て手作業で継手を加工を行います。
この継手が地震が起きた場合でも、柔軟に衝撃を受け流してくれるのです。
地震が起きた場合、木組みの家は傾くことはありますが、それで倒壊するということはありません。
傾いてもそれを元に戻すことも可能です。
金物で補強した家は、地震に対してある程度耐えることができますが、許容範囲を超えてしまうと、せん断してしまう危険性があります。
一度そうなってしまうと元に戻すことが極めて困難になるのです。
木組みの家でも、建築基準法を守るため最低限の金物は使用しますが、それ以外のところで金物を使ってはいません。
そのことで、地震の衝撃を柔軟に受け流すことができる家を作ることができるのです。
木組みの家には、「しなやかに受け流せる強さ」がある
ここでは、木組みの強度について詳しく見ていきました。
木組みは、金物を使わず、継手を手作業で加工して建てていくため、従来の工法にはない柔軟さがあることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
- 世代を越えて残り続ける家を建てたい人
- 地震で倒壊することは避けたい人
にはおすすめです。
この機会に木組みの家を建てることをぜひ一度検討してみてくださいね。