「土壁の家は地震が起きたときに不安」
そんな風に考えていませんか?
土壁は、実際には耐震性がとても高く、倒壊する危険性をかなり下げることができます。
ですが、土壁というと、地震が起きるとポロポロと崩れてしまうイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、土壁の耐震性について詳しくみていきたいと思います。
土壁のもつ性質を正しく理解すれば、土壁が実際には耐震性が高い建物であることが簡単に理解できます。
この記事で、土壁の耐震性についての理解を深めていきましょう。
土壁の持つ耐震性とは?
土壁の持つ耐震性はどのようなものなのでしょうか。
土壁を耐震性という観点から見たときには、大まかに
- 土壁は衝撃を柔軟に受け流す。
- 強い地震の場合には、土壁が崩れて家そのものの倒壊を防ぐ
という性質があります。
土壁は衝撃を柔軟に受け流す。
土壁は衝撃を柔軟に受け流す性質があるため、そう簡単には崩れません。
現在多く建てられている家は、それぞれの面をしっかりと張り、地震に対して耐えきることができるように設計されている家が少なくありません。
これに対して土壁で施工した家は、柳のように地震の揺れを受け流すことで、地震でも崩れにくい壁になっています。
耐震性で見たときに、現在の住宅の考え方が間違っているという訳ではありません。
単純な比較は難しいですが、土壁は一般の家と比べて地震に決して弱いと言う訳ではないことははっきりと言えます。
強い地震の場合には、土壁が崩れて家そのものの倒壊を防ぐ
土壁は柳のように地震の衝撃を受け流すことが特徴ですが、それでも受け流しきれないほど大きな地震が起きることもあります。
東日本大震災のような地震がこれから起きる可能性は十分にありますし、特に2018年現在では東南海沖で大地震がいつか発生することが予想されています。
そう言った非常に規模が大きい地震で土壁が受け流しきれなくなるほどの強さだった場合、土壁は自分から崩れることで、建物全体の重量を軽くすることができます。
建物全体の質量が軽くなることで、建物そのものが倒壊する可能性を抑えることができます。
土壁は地震に弱くはないし、簡単に崩れたりもしない
今回は、土壁が持つ耐震性について具体的に見ていきました。
土壁には、
- 土壁は衝撃を柔軟に受け流す。
- 強い地震の場合には、土壁が崩れて家そのものの倒壊を防ぐ
と言った特徴がありましたね。
これで、土壁の耐震性について大まかに理解できたのではないでしょうか。
この機会に、土壁の持つ良さについて考えていただければ幸いです。