「家に帰ると部屋が寒い」
「部屋の冷房や暖房がなかなかきかない」
そう体験したことはないでしょうか。
そのような場合、家の断熱性に問題があるかもしれません。
断熱性がないお家は、寒さや暑さを感じやすいだけではなく、冷暖房効率が悪いため、電気代も無駄にしてしまいやすいです。
しかし、断熱材がどんな役割を果たしているのか、ピンとこない人も多いでしょう。
ここでは断熱材がどのようなものかについて詳しく解説します。
断熱材とは?
断熱材とはその名前の通り、熱を伝えない性質をもつ材料を壁に入れることで、熱の移動を抑える役割がある材料です。
近年の住宅では建築基準法で明記されているため、違法建築でもない限り、必ず断熱材が施行されていますが、昔の家の場合には断熱がされていない場合もあります。
「昔の家が寒い」と感じるのは、断熱対策が十分にされていない可能性があるでしょう。
古い住宅では断熱がされていないかも?
そもそも断熱についての規制は1979年の石油危機をきっかけに「省エネ法」が生まれたことで、登場しました。
そのため、それまでに建てられた住宅では、断熱についての規制がなかったことから、古い住宅の場合、断熱材が施行されていないことがあります。
断熱材がないことで起きるリスクとは?
断熱材がないと、部屋の暑さや寒さが感じなってしまうだけではなく、他にもリスクを抱えることになります。
具体的には以下のリスクです。
- 冷暖房効率が悪くなる
- 寒さや暑さによって事故が起きる
これらの点について、次で詳しく解説します。
冷暖房効率が悪くなる
断熱材が施行されていない家では、冷暖房効率が悪くなります。
エアコンによって発生した熱が外に逃げてしまい安くなるからです。
もし住宅に十分な気密性が確保されていなければ、より熱は逃げてしまいやすくなります。
このような家では、冷暖房をかけても効果が感じられにくいため、設定温度が高くなってしまいがちですし、エアコンにも負担をかけてしまいます。
その結果冷暖房費のコストがかさんでしまうのです。
寒さや暑さによって事故が起きる
断熱材が施行されていないと、暑さや寒さで事故が起きてしまう可能性があります。
- 夏、熱中症になったことで死亡する
- 冬、ヒートショックによって脳梗塞で事故死する
これらの事故と断熱材は無関係ではありません。
断熱材がしっかりと施行されていいる家であれば、エアコンをかけるなどすることで、冷暖房効率がよくなり、これらの事故が起きる可能性はぐっと少なくなります。
断熱材とは違う土壁の暖かさ
この記事では住宅の温度を管理するのに大切な断熱材の役割について解説しました。
断熱材は部屋の暖かさや冷房だけではなく、熱中症やヒートショックなどのリスクにも深い関わりがあります。
そのため、断熱材の工事は実は意外と重要な役割を持っているのです。
この記事を参考に、断熱について見直してみてはいかがでしょうか。
住宅に快適さを求めるなら、土壁もおすすめです。
土壁の場合は断熱性能は高くないものの、調温性が高いため、夏場や冬場に快適な空間を維持しやすくなりますよ。
この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。