「フローリングが冷たいのが辛い」
寒い冬の朝、足元が冷えて辛いという人は少なくありません。
フローリングは、他の床材と比べても実は冷えやすい床です。
今回はフローリング床が冷える原因について詳しく解説します。
目次
フローリングが冷たい3つの原因は?
フローリングが冷たい原因は、理由があります。
- 放射冷却
- 空隙率の高さ
- 床下は冷たい空気が流れやすい
ではそれぞれの原因をもう少し解説します。
①:放射冷却
放射冷却とは、地表の熱を放出する際に温度が下がる現象です。
住宅の場合には温度の逃げ場がないため、床が一番熱が逃げやすい部分になります。
②:空隙率の高さ
床が冷える原因は空隙率の低さです。
空隙率とは、空気が入る隙間の割合のこと。
この比率が高いと、その材料に空気を含みやすくなり、空気の逃げ場が生まれます。
住宅で多く使われている合板フローリングは、その空隙率が低いため、冷えやすくなります。
「無垢フローリングはどうなの?」
というと、無垢フローリングの場合にはその空隙率が合板より高いため、足が直接触れたときにひやっとすることは合板ほど強くありません。
③:床下は冷たい空気が流れやすい
床下は冷たい空気が流れやすい場所です。
その理由は住宅を支える基礎にあります。
基礎はコンクリートで構成されており、近年の住宅はベタ基礎といい、そのコンクリートで住宅の下全体を覆っています。
コンクリートは冷たい空気を伝えやすいため、温度が下がりやすい、というメカニズムになります。
床が冷えるときの対処方法はあるの?
床が冷えるときの対処法は大まかに分けて以下の方向性があるでしょう。
- 低コストで簡単な断熱処理をする方法
- リフォームで根本原因を解消する方法
ここではそれぞれの方法をもう少し詳しく紹介します。
低コストで簡単な断熱処理をする方法
低コストで100円からできる床からの冷え対策は以下のものがあります。
- スリッパ
- 断熱シートの施工
- ダンボールやプチプチも断熱効果がある
- ラグや絨毯を敷く方法
これらの方法であれば、予算をかけたくない場合でも簡単に実践できます。
ただし、見栄えがよくないのが気になるという人にはあまりおすすめできないこともあります。
リフォームで根本原因を解消する方法
リフォームで根本原因を解消する方法もあります。
- フローリングを合板から無垢やコルク床にする
- 床断熱床暖房を導入する
これらの方法であれば、きちんと施工してあれば床下の冷えに対してかなり高い効果を発揮します。
ただし費用がある程度かかるのと、場合によっては工事中住めなくなることもあるため、その点を考える必要もあります。
床下の冷えを対策して、快適な環境を整えよう
今回は住宅の床が冷える原因と対策についてお伝えしました。
床の冷えはお金をかけなくてもできることがありますので、自分にできることからはじめてみてはいかがでしょうか。自分で対処するのが難しい場合にはリフォームも検討してみてください。