屋根は何でも一緒なんじゃないの?
そう考えられているお客様もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
弊社は土壁と木組みを得意としており瓦の施工もまたよくさせていただいております。
屋根材の大切さはデザイン性だけではありません。
瓦にはカラーベストやガルバリウム鋼板などとはまた違う特徴を持ち、実はコストパフォーマンスが抜群に高い材料なんですよ。
今回はその瓦のメリットやデメリットを紹介していきたいと思います。
目次
瓦のメリット
瓦の屋根にはたくさんのメリットがあります。
ほぼメンテナンスフリーで抜群の耐久性
まず一番の特徴は瓦は一度施工したらアフターメンテナンスをする必要性がほとんどありません。
瓦と同様によく使われているのがカラーベストという屋根材です。
スレートやコロニアルなんて言われることもあります。
この屋根は施工性が高く施工費が安く済むのが特徴ですが、屋根の塗装をしていく必要があり、10年をめどに塗装をしなければいけません。
またその際の塗装も100万近くかかることもあり、塗装費が高くついてしまいやすくなってしまいます。
瓦は基本的に塗装する必要がなく一度施工したら、メンテナンスなどを行う必要はあまりありません。
また近年ではガルバリウム鋼板という屋根材もあります。
こちらも瓦より安価で施工が出来、塗装が不要です。
ただ、ガルバリウム鋼板はメッキの為万一傷が入ると、そこから錆が発生し、耐久性が低下する可能性があります。
またそうなったときに部分補修が出来ず、修繕が大規模になってしまうことがデメリットとして挙げられます。
瓦はそもそもそう簡単に傷はつきませんし、万が一取れても、修繕の必要があってもその1枚だけ交換することが出来ます。
そうすると、メンテナンス費用はぐっと抑えられるのが瓦の最大のメリットです。
断熱と遮音性が高い
また瓦にはそれ自身に断熱性と遮音性があります。
カラーベストやガルバリウム鋼板よりも厚みがあり瓦そのものに断熱性があります。
そのため、2階などでも温度が上がりにくく、快適な空間を維持しやすいのが特徴です。
またそれだけではなく、遮音性にも優れています。
瓦屋根のデメリット
瓦屋根はメンテナンスフリーで断熱性も遮音性も高いのですが、当然デメリットもあります。
施工費がやや高額になる
瓦そのものがガルバリウム鋼板やカラーベストと比べて効果なのに加えて施工に手間がかかり、やや高額になってしまうことがデメリットとして挙げられます。
そのため、ランニングコストで見れば瓦は非常に優れているのですが、初期投資は高くなりがちです。
施工に勾配が必要。
瓦は雨漏れを防ぐために他の素材に比べてやや勾配をつけて施工していく必要があります。
それ自体にそれほどデメリットがあるわけではないのですが、デザインにこだわりたい方の場合それがデメリットになることも。
ですが、近年ではカラーバリエーションなども豊富になりつつあるので、色味などのバリエーションは他に劣るというわけではありません。
瓦はコストパフォーマンスに優れたロングセラー
瓦は断熱性が高く、維持もしやすいため歴史上を振り返っても長い間採用されてきています。
近年ではカラーベストやガルバリウム鋼板なども確かに普及しつつあります。
それらの素材も決して悪い素材ではありません。
ただそれでも屋根瓦は採用されていますし、シェアはまだまだ多いです。
そんな瓦は日本が誇るロングセラー商品ともいえるのではないでしょうか。