三重県四日市市で純和風木造建築やリフォームを手掛け「愛すべき日本の家」づくりを目指す、小川建築です。
「土壁は、防火性は高い?」
そう疑問ではありませんか?
土壁は、防火性がとても高く、万が一の火事の場合でも土壁自体からは燃え広がることがほとんどないため、火災に非常に強い壁であると言えます。
とはいえ、土壁がどのくらい火災に強いのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、土壁と防火性能について詳しく説明していきたいと思います。
土壁の防火性能について理解することはそれほど難しくありません。
この記事で、土壁の防火性能について大まかに理解していきましょう。
目次
防火の観点から見る土壁の特徴
土壁を防火の観点から見たときに、3つの特徴があります。
大まかには、
- 土壁は、建築基準法で防火構造を満たすことが可能な建材
- 燃えても有害な化学物質を発生させない
- 温度が上がりにくく、室内にいても逃げる時間を確保しやすい
があります。
ではもう少し詳しく見ていきましょう。
土壁は、建築基準法で防火構造を満たすことが可能な建材
土壁は、その施工基準を満たす工法で施工をすれば、防火構造を満たすことが可能な外壁材です。
土にライターなどで火をつけて見ても火はつかないですよね。
そのくらい土は火に強い素材です。
防火構造を満たすためには、30分の火災に耐えられる構造になっていることが必要になっています。
そのために土壁の内側に、
- 厚さ9.5mm以上の石膏ボードを施工する
- 厚さ75mm以上のグラスウール(ロックウールも可)に、4mm以上の合板を張る
という工法を行えば土壁の外壁で防火構造をもっていると認められます。
燃えても有害な化学物質を発生させない
また土壁は、火事になってしまった場合でも有害物質を発生させにくいというメリットがあります。
ですので、内壁に使用すると、燃えないことはもちろん有害物質を発生させないため、逃げる場合でも位下やすいというメリットがあります。
ビニールクロスなどは、火災が起きたときに燃えやすいだけではなく、有害なガスを発生させるため、逃げ遅れやすくなってしまうこともあります。
温度が上がりにくく、室内にいても逃げる時間を確保しやすい
また土壁は、火事になっても温度が上がりにくいというメリットがあります。
有害ガスも発生させないこともあるため、逃げる時間を確保しやすく、火災にはとても強い素材だと言えます。
土壁はもし火災になっても安全性が高い素材です
今回は、土壁の防火性能について詳しく見ていきました。
具体的には、
- 土壁は、建築基準法で防火構造を満たすことが可能な建材
- 燃えても有害な化学物質を発生させない
- 温度が上がりにくく、室内にいても逃げる時間を確保しやすい
がありましたね。
もしものときの火災が怖い、という人にも土壁はおすすめの素材です。
新築やリフォームされる際にはぜひ土壁を検討して見てください。
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